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「部員のモチベーションが低い...」っていうけど、“モチベーション”の正体知ってる?

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2019年08月09日

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この記事でわかること

部活動の中でモチベーションの低い人はいませんか?
多くの方がこの質問に対して「いる!」と思ったはず。

モチベーション向上。
マネジメント経験のある学生なら誰しもが悩む問題。

そんな問題を解決するための理論をお伝えします。

はじめに

普段の練習の場においても、日常生活においてもよく耳にする「モチベーション」。

この“モチベーション”が高い状態だと、いわゆる“やる気が高い”状態になり、練習にも集中して取り組むことができるようになります。


チームで掲げた目標(ビジョン)を達成するためにも、部員全員が集中した状態で練習に臨みたいですよね?

とはいえ、なかなか“やる気が高い”状態を維持するのも骨が折れることだと思います。それが部員全員となると、より難しいことになってしまうことは想像しやすいのではないでしょうか?


そこで今回、この記事では、以下2点について説明したいと思います。
①モチベーションとはどういうものなのか
②モチベーション・マネジメントの方法

モチベーションとは?

“モチベーション”を日本語に直訳すると「目的意識・動機づけ」という言葉になります。つまり、人が行動を起こすことにつながる“きっかけ”が「モチベーション」ということになります。


例えば、「気に入っていたジーンズが入らなくなったから、ダイエットを始めようとする」という出来事があったとします。この【ダイエットを始めようとする】が“行動”で、【気に入っていたジーンズが入らなくなったから】が“モチベーション”に当たることになります。


そして、この“モチベーション(動機づけ)”には「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」の2つの種類があります。

内発的動機づけと外発的動機づけ

内発的動機づけ

好奇心や興味など、自分の内面(気持ち・性格など)から行動する“きっかけ”が出てくることを言います。何かをするための“きっかけ(動機)”が自分の内面から出てくるため、比較的意識しやすい“モチベーション”になります。


部活で考えると、「上手くなりたい」「試合に勝ちたい」というような自己成長や自己実現に向かうための動機づけが内発的動機づけと言えます。

外発的動機づけ

好奇心や興味など、自分の外面(環境・状況)から行動する“きっかけ”が出てくることを言います。何かをするための“きっかけ(動機)”が自分の外面から出てくるため、自分でコントロールすることが難しい“モチベーション”になります。


「怒られたくない」「モテたい」などの“きっかけ(動機)”で部活を頑張るようになることが外発的動機づけと言えます。

部活動に活かすには?

部員全員が“やる気が高い”状態で練習に臨むためには、“モチベーション”を作らなければいけません。ですがここで気を付けてほしいのは、「内発的動機づけ」によって、“やる気が高い”状態に持っていかなければいけないということです。


「動機づけ」という意味では、「外発的動機づけ」も効果があるため間違いではないかもしれません。

しかし、一般的に外発的動機づけは短期的な活動では有効ですが、部活動のように4年間をかけて行うような長期のものには向いていません。


部活動に限らず、周りの人から褒められたい、お金がもらえるから頑張る、部活動は就活に有利だから。

などの理由で頑張り続けるのには限界があります。


「外発的動機づけ」はあくまで自分の外面からの働きかけによるものです。

「怒られたくない」という“きっかけ(動機)”からやる気が上がり、練習でいいパフォーマンスを発揮できたとしても、短期間でそのやる気の炎は消え失せてしまいます。


「怒られたくないから」一生懸命練習し続けた結果、怒られなかったとしても、「何のために部活を頑張っているのだろうか?」と考え直した時に、外発的動機づけでは、再度自分のやる気を引き起こすことはできません。


部活において“モチベーション”を作るには、「内発的動機づけ」を意識しましょう

チームで掲げた目標(ビジョン)を達成するために、自分は何ができるのか?どうなりたいか?を考えることが「内発的動機づけ」に繋がります。


「マネージメントに徹したい」「チームを勝たせることができる選手になりたい」「部員全員が安心してくれるキャプテンになりたい」

部活内での立場によって、それは様々だと思います。


まずは、ミーティングの場で部員全員がこの「内発的動機づけ」を考える時間を作ってみるのはどうでしょうか?

この時間を持つことができれば、部員全員が“やる気の高い”状態になる“きっかけ”となります。

マネジメントによる内発的動機づけの作り方

「Aくんにもっとモチベーション高く練習に参加してほしい…」


リーダーやキャプテン・副キャプテンなどの誰かをマネジメントする立場にいる人は、このような悩みを持ったことはありませんか?


そのような悩みから、強く叱る、数字での目標管理などを行い、外発的動機づけを行なうが、なかなか高いモチベーションで頑張ってくれない。


先程、内発的動機づけを行いましょう!と伝えましたが、結局本人以外は、内発的に動機づけをすることはできません。

では、どうやってマネジメントをするのか?


それが外発的動機づけによる、内発的動機づけです。

2つの内発的動機づけ

※内発的動機づけの2種類

まず、内発的動機づけをより細かく見てみましょう。

内発的な動機は2つに分かれます。

WILLタイプ

自分が将来、目指すべき姿が明確な時に頑張れるタイプ。

目標の魅力。

CANタイプ

自分が得意なことであれば頑張れるタイプ。

達成可能性。

WILLとCANのバランスが重要

WILLかCANのどちらかではなく、この2つのバランスによってモチベーションタイプは決まります。

「できるかできないじゃない!やるかやらないかだ!」

という言葉を発する人のようにWILL対CAN=100対0の人もいますが、多くは30:70や60:40などのバランスでモチベーションは構成されています。

相手のモチベーションタイプを知ろう

人によってモチベーションタイプが違うからこそ、「外発的動機づけによる、内発的動機づけ」を行なうには、

「相手のモチベーションタイプ」を知ることが最重要になります。


例えば、WILL対CAN=80:20の部員に対しては、

「なぜ部活をやっているのか?」

「優勝の先には何があるのか?」

を一緒に考えるMTGを設定し、その子にとっての部活の『意義』を問うというアプローチ(外発的動機づけ)を行なうことで、その子の内発的動機づけを行なうことができます。


次にWILL対CAN=10:90の学生にとっては、

「なぜ部活をやっているのか?」

という意義を考えることも重要ですが、それ以上に

「その人が立てた目標を達成するためには何をすればいいのか?」

を少しずつ噛み砕いていくことが重要となります。

大谷翔平選手から学ぶモチベーション管理

1年後にドラ1で全球団から指名を受ける。そのためにはコントロール、キレ、スピード、体作り、メンタル、運、人間性、変化球を鍛える。

引用:https://newspicks.com/news/893396/body

これはあの有名な大谷翔平さんが利用していた目標管理シート(マンダラート)です。

マンダラートは、目標管理のための一手段にしか過ぎませんが、このシートの作成によって、今まで達成できるかわからなかった目標が少し現実味を帯びてきました。


これらは全て一例に過ぎませんが、その人のモチベーションタイプに合ったマネジメントを行なうことで、内発的な動機づけが行なわれます。

最後に

きっと、なんとなく考えていた“モチベーション”。

練習メニューを考えたり、練習場所を確保したり、部活の運営を自分たちで主体的に行わなければいけない大学での部活だからこそ、この「内発的動機づけ」について今一度考えてほしいです。


“やる気の高い”状態で練習に臨むことができれば、必ず質の高い練習になるはずです。

そうなれば、掲げた目標(ビジョン)を達成することに近づきます。


弊社では部活動のサポートも行なっています。

モチベーションについて詳しく知りたい方は、CSPark for STUDENSがそのサポートをさせていただきます。

お気軽にご連絡ください!

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