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大学バスケ学連で培った経験を活かして目指すプロクラブスタッフとしての道

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2020年08月14日

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読んでくださっている皆さん、こんにちは。

現在、千葉ジェッツのフロントスタッフでマーケティング部門を担当している清野咲歩と申します。


前回、大学バスケ学連組織での経験をご紹介しましたが、今回は学連での経験を経て現在向き合うフロントスタッフについて、そして、今だからこそ思う大学バスケ学連への想いをご紹介します。

前回記事:「競技運営を支える学連スタッフが寄り添った大学バスケの風景」


多くの人にバスケットボールを見てもらえるように

私が千葉ジェッツに入りたいと思ったきっかけの1つは学生時代思い悩んだ集客を学べる環境があると思ったからです。


学連では、渉外部として担当をしていた大会プログラム作成に関連して、たくさんの方に大学バスケを見てもらえるための企画を考え、集客面にも寄与できるように動いていました。

インカレではプログラムの制作会社様にご協力いただき、駅などで無料配置をしている全国紙のフリーペーパーをインカレ特集として組んでいただきました。 

プロと大学生の対談記事、プログラムの割引券、インカレの詳細を載せ、そのフリーペーパーで大学バスケの熱さと面白さを最大限に出して発行しましたが試合当日そのフリーペーパーを持ってきたのは 1 週間を通して12,000人弱の来場者数中のたった数十名でした。 

全国で配ってもこれだけのものかと正直愕然としました。


その経験から、多くの人にバスケットボールを見てもらえるよう集客に強いクラブに入ることを志望しました。


千葉ジェッツは私が入社する前のシーズン(2017-18 シーズン)の平均観客動員数は5,197名、年間観客動員数は、155,895名とBリーグで3年連続日本一のクラブでした。


これだけ観客が入る千葉ジェッツの集客方法を知りたい、自分もその一員として観るバスケをもっと広められるのではと感じました。 

千葉ジェッツでは、まず試合節ごとに割引チラシを作成し千葉県内の小中学校へ何万枚と配布、ホームアリーナ付近の住宅街へチラシのポスティング、または駅でスタッフによるチラシ配布を行なっています。


そんな活動の中で私がショックを受けたのは駅でのチラシ配布です。

「プロバスケットボールチーム千葉ジェッツです!試合の割引チラシを配布しています」と声をかけていても「まず千葉ジェッツってなに」という顔をする人が大半です。


ほとんどの人は素通りです。


ホームタウンの地で配布しているにも関わらず、まず千葉にプロバスケットボールチームあったんだというところから始まります。


それでも、千里の道も一歩からの精神で、千葉にプロバスケットボールチームがあることを知ってもらい、配布したチラシを持って会場に足を運んでくださる方がいることを目の当たりにし、小さなことでもやるべきなのだと実感しています。


学生時代行ってきた地道な活動も無駄ではなかったと千葉ジェッツでの活動を通して感じています。


学連での経験を経て千葉ジェッツという環境で働けていることに感謝し、まずはホームタウンである船橋での認知度を上げて地元から応援されるクラブにすること。そして、バスケを観たことがない人を取り込むためのマーケティングを学び、地元船橋に留まらずより多くの人に千葉ジェッツというクラブを知って楽しんでもらえる環境をつくることを目標に取り組んでいきます。


大学バスケならではの4年間でのドラマ

いまプロチームに携わって働く中で学連生活を振り返って感じることは、プロチームと学生チームの違いといえばもちろん実力や費用のかけ方に大きな差があるのですが、限られた学生生活の中で4年間同じメンバーで戦い抜くという面白さが一番大きいと私は感じています。


プロは移籍もあり、シーズンごとで選手が入れ替わることも珍しくありません。 

その入れ替わりによってシーズンごとの勝敗も変わっていきますし、それが醍醐味でもあります。


一方、大学スポーツは限られた4年間の中で先輩たちが残してきた成績や伝統を守り抜く、支えてくれる人達に恩を返すべく、更に上を目指して4年間同じ仲間と想いを共にし、戦っていくそれぞれの大学のドラマがあります。


試合に出られる人もいれば出られない人もいる。

ベンチに座れず応援席にいる選手も多くいます。


コートで戦っている5人だけではなく、それぞれがそれぞれの想いをもってバスケ部に所属しています。 

大学バスケの見どころの1つは応援席にいる選手たちです。 

見ていると応援席の選手たちの応援・歓声がプレイを後押ししている場面が多々あります。

その応援で会場の雰囲気もガラッと変わりますしそれをぜひ会場で体感して欲しいです。


バスケ界を共に盛り上げよう

学連に興味がある学生の皆さん、入る動機はなんでもいいと思います。


もしあなたが将来スポーツに関わる仕事を希望していないとしても、ここでの経験は確実に自分にとってプラスになると思います。 

大会期間中は土日も試合、平日も続いて試合がある大会もあり、さらに大学にも行かなければいけない状況なので、学業との両立もかなりハードではありますが、学連は社会人になる前の経験をする場としては、整い過ぎていると言ってもいいくらいの環境です。


やってみたいと思う方はぜひ大学バスケを盛り上げるために力を貸していただけると、卒業したOGとしても嬉しいです。


現役の学連役員の学生たちには自分がやるべきと思ったこと、やりたいと思ったことは無駄だと思われることでも可能な限り実行してほしいです。


 この記事が将来プロスポーツリーグの裏方で働きたいと思う学生の一歩踏み出す後押しやフロントスタッフという職業を身近に感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。



最後に、

新型コロナウイルス感染症の影響により、東京オリンピックの延期や各スポーツの大会中止/延期が相次いでいます。

B.LEAGUE2019-20シーズンも中断、大学バスケでも通常通りの開催ができず、限られた学生生活の中で一つ一つの大会に向けて日々努力してきた選手/スタッフの方々、試合する姿を楽しみにされていたファンの皆さまは大変苦しい状況ではあるかとは思いますが、また全員でバスケットボールを楽しむことのできる環境を願い、今出来ることから始めていけたらと思います。

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